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業熟体と意成身

業熟体とは、

「業熟体とは、限りない以前から、生まれ替わり死に替わり、死に替わり生まれ替わり、輪廻転生しつつ、そのあいだに、生きとし生けるもの、ありとあらゆるものと交わりながら、いま、ここに実現している私自信の本質であり、同時に、宇宙共同体の結び目である。もっとも私的なるものであると同時に、もっとも公的なものである。それは私自身でありながら、その根底は、底知れぬ深淵であり、無明であり、無智であり、黒闇であり、あくた、もくたであり、黒々とつらなっていく盲目の生命体である。それは私自身であると同時に、宇宙共同体である。このような業熟体にこそ、ダンマ・如来、形なき「いのち」そのものが、顕わになり、通徹しつづける。」
玉城康四郎著『ダンマの顕現』より
アマゾン玉城康四郎著『ダンマの顕現』
http://www.geocities.co.jp/noboish/case/syukyoka/tamaki2.htm

玉城康四郎先生は、この業熟体をサトル・ボディと同じと見ておられます。
河合隼雄,吉福伸逸(編さん)『宇宙意識への接近』のなかで、玉城先生の講義が収められています。そこに書かれてあります。

また、玉城康四郎著『仏教を貫くもの』では、サトル・ボディである意成身と業熟体は別であるかのように述べています。

あれれ、どっちが正しいの?って思ってしまいます。
私は、同じと考えてもOKだと思っています。

別としているのは、それなりのわけがあると思います。これは私の勝手な解釈ですが、おそらく、ダンマが熟していくことが深まっていくうちに、日常レベル、身体レベルにまで、ダンマが実感されるようにまで、熟していったため、そのように区別されたのではないかと思っています。
禅定レベル、微細身体レベルから、日常レベル、肉体レベルにまで、ダンマが熟していった。このように熟していくことが大事であるということなのでしょう。

サトル・ボディ(微細な身体)は、仏教では、意成身(意生身)ということのようですが、これは禅定においては、ある程度、簡単に、実感できるものではないかと思います。ここに、とどまっていれば、解脱に達しないということになりますが、このような状態にあるからこそ、ついに、解脱が実現することになります。
意成身は、四禅でいえば、第三禅の段階において実感されるでしょう。玉城康四郎先生がよくいう「ひとかたまり」にも相当します。この「ひとかたまり」にこそダンマが顕現します。「ひとかたまり」、意成身、業熟体も同じです。ダンマが業熟体に顕わになり、解脱が実現しても、なお残りものがある。それが業熟体です。この業熟体に完全な空が実現することを修行者は目指すことになります。
しかし、これは、大乗経典では、無量無辺であって、それは衆生と同じであって、その実現には、無量劫にわたる修行が必要であるというのです。

玉城康四郎先生が業熟体のそこは全くの無明、暗闇であるといっています。これに相当するのが、『勝鬘経』がいう無明住地の煩悩です。この無明住地の煩悩は、あらゆる煩悩の根源で、仏以外の修行者のすべてが、それを持っている。この無明住地の煩悩を根絶しているからこそ、仏となる。

終地の修行者は、もちろん、業熟体を根絶しているわけでは全く無く、それどころか、もとの木阿弥の私のままである。ただ、その「私」である業熟体は、ダンマに熟され、ダンマとともにいることができるようになっている。これを玉城先生は「如来の二人連れ」と呼んでいるのです。

「如来の二人連れ」となって、仏道を歩んでいく。これが真の仏道であり、仏乗。仏乗にのって、究極の完成へと向かって進んでいく。

大乗経典に『楞伽経』がありますが、第八地において、意成身が得られる、とあります。これは、ダンマの働きとともにする意成身の実現という意味であるように思います。つまり、「如来の二人連れ」となった意成身の実現です。

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プロフィール

パン

Author:パン
玉城康四郎を尊敬する無宗派大乗仏教徒。一仏乗依拠。
終地の禅定を重視するが、多神教的であるアニマ・魂を尊重したい。また、自我の現実世界での役割も重視したい。
リベラル。無党派大衆運動を支持します。
会社員。

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