スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国家神道とは何か

『島薗進・宗教学とその周辺』ブログ 国家神道は解体されたか?
 を読み、理解したことをまとめてみる。

「国家神道」とは何かを理解するのに、とりわけ国家神道の重要な構成要素と理解されることが多かった皇室神道や皇室祭祀について、ほとんど何もふれていないことは問題である。

「戦後、天皇と神道祭祀の関わりはどうなったのか。明治維新以来、国家秩序の根幹に関わる祭祀として重視されてきた皇室祭祀はどの程度変化し、どこまでその意義を弱めたのか。これは国家神道がほんとうに「解体」されたのかどうか、解体されたとしてどのような意味で解体されたのかという問題の核心に関わる事柄である。ところが昨今の国家神道についての多くの論議において、この問題について十分な論究がなされていない。」(島薗)

神道指令が定義する「国家神道」があまりに限定的な意味を持ち、混乱をもたらす。島薗先生は、広い意味で「国家神道」の語を用いる立場に立つ。村上重良の用いるこのことばを修正して、この概念を鍛え直そうとする。その語は以下のような意味となる。

「国家神道とは国民の統合や国民の忠誠心の強化と結びついて、主として国家機関を通して広められ、多くの国民に受け入れられた神道的な観念や実践を指すものとして用いる。」(島薗)

「皇室祭祀・皇室神道はこの意味での国家神道の重要な要素である。戦前の制度において、皇室祭祀は国民的な行事だった。皇室祭祀にあわせて祝祭日は行われており、天皇に敬意を払うことは皇室祭祀が前提とする世界に参与することを意味した。皇室祭祀は天照大神の血を引く天皇の祭祀であり、国民は祭祀王の性格をもつ天皇への崇敬を通して国家的な神々の世界に連なる体制になっていた。「日本ノ天皇ハソノ家系、血統或ハ特殊ナル起源ノ故ニ他国ノ元首ニ優ルトスル主義」は皇室祭祀が国民皆の関わるべきもので、天皇崇敬が国民のアイデンティティの基礎にすえられたことと深く関わっている。」(島薗)

国家神道の重要な要素である皇室祭祀は、戦前の制度において、国民的な行事であった。天皇に敬意を払うことは、天皇の祭祀が前提とする、国家的な神々の世界に参加することを意味した。
「日本の天皇はその家系、血統、あるいは、特殊なる起源の故に他国の元首に優れるとする主義」は、次のことと深く関わっていることがわかる。それは、国民皆が皇室祭祀に関わるべきものとなって、国民のアイデンティティの基礎に天皇を崇敬することがすえられたことである。

皇室祭祀が深く関わっていることが注目されないことは大きな問題であるだろう。この皇室祭祀がいまなお残っているが、一体、われわれはどのように関わっているのかどうか、影響しているのか否か、もし、そうであるならば、どの程度にそうなのか。考えていく必要がありそうである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パン

Author:パン
玉城康四郎を尊敬する無宗派大乗仏教徒。一仏乗依拠。
終地の禅定を重視するが、多神教的であるアニマ・魂を尊重したい。また、自我の現実世界での役割も重視したい。
リベラル。無党派大衆運動を支持します。
会社員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。