スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

浄土と現実の世界との違い

まったく何もしないこと。無為自然。これが禅定の極意である。
如来のひとり働き。その働きを妨げることなく、そのままであること。
終地に達した玉城康四郎は、禅定の極意をそのように説明した。
絶対他力。絶対如来力。
それがそのまま如来の三昧なのである。
だから、絶対如来力は三昧なのであり、三昧は法身であり、仏性なのである。
如来の加持力によって、三昧に入るのであり、その世界は浄土と変わる。浄土の世界となるのだ。
仏性・金剛身は体に顕わになって、通徹し、浄土となる。その身体も浄土の身体となる。
しかし、その身体は地獄をも具えた業熟体である。無明の闇を根底とする。それは底がなく深く、無料無辺である。
その地獄、暗黒にこそ、如来が現れ出てくる。体を貫き、脳天から上へと果てしなく、進んでいく。
ダンマは宇宙を貫いている。また、広がっている。
だから、その浄土の世界は広大無辺となっている。ダンマは果てしなき空間へと放たれていく。

脳天を貫くだけでなく、目からも溢れ、肩からも放たれ、腕を通して、手からも放たれていく。
全身から、体全体から、ダンマが放たれていく。

これが終地の禅定である。
浄土において、如来が光明を放っているがごとく。
これを如来となったと誤解してはならない。
浄土の住人の身体と同じくなったというだけである。
この浄土の住人の身体は如来の力によって、そのようになっているのである。

浄土の中心でお座りになっている如来は、過去の無限にわたり修行して結果、それを建設したのであって、一朝一夕にできたものではない。
浄土の住人も、その浄土で仏道修行をして、無限の時間をかけて、功徳が完成して、ようやく、報身である如来となるのである。自身の浄土を建設できるのである。

終地を実現しても、それはこの身体のままに、浄土の世界を体験したということにすぎない。それは仏道の基本の実現に過ぎないのである。

業熟体はいうまでもなく、縁起のもの。
浄土をこの体で体験しようと、業熟体は業熟体のままなのである。
終地を実現しても、その人はそのひとのままである。
終地の実現者は発心し、仏乗の乗り、果てしなき、究極の完成への道を歩いていくのである。
発心できなければ、小乗の阿羅漢、独覚と変わらないことになってしまう。ある意味、魔境に陥っているのである。
最低限、発心が必要なのである。これは決定的に重要である。

浄土の世界で居ることにいい気になって、日常の生活で、何か間違いを犯したことを、無明、業熟体、我執のためであるとして、何でも、それに責任転嫁してはならない。
たしかに、そのようなこともあるだろうが、自我の犯した罪まで業熟体に責任転嫁してはならない。
如来が中心となって働いていれば、我執は抑えられるかのような趣旨を玉城康四郎は著書のなかで述べているが、玉城の真意はその文意どおりに受け取ってよいのか疑問である。その本意は別にして、終地の実際は、「私」は「私」にほかならないのである。
終地の実際をよく検討する必要があるのである。

自我の責任というものがある。そのことは、ごく普通の人にとっては常識的なこととして理解している。
しかし、同時に、われわれはありとあらゆるものとの関係の上で成り立っているものである。自我の努力によってすべてが思うどおりにはならないのである。
われわれは縁起の存在なのである。

その縁起を正しく見るのは如来ただひとりのみであり、われわれは正しく見ることはできない。

いまある幸せを過去の行いの結果であるとか、いまある不幸を過去の行いの結果であると、断定的に見ることはあまりにも愚かなことである。そんな単純なものではなく、きわめて複雑なものであるだろう。

われわれは誰しも幸福であることを願っている。
われわれはすべての人が、そのように生きれるように、深く探究していかなければならない。
究極の理想としての浄土の建設を目指して、われわれはそれをはじめていくことが必要であろう。

さて、現実の世界を目の前にして、われわれは絶望してまいかねないほどの状況が世界に到るところにある。
われわれは何をすべきなのか。
本当に難しいことではないか。
何が正しいなどといえることなどあるのだろうか。
最近、その難しさがますます実感されてくる。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パン

Author:パン
玉城康四郎を尊敬する無宗派大乗仏教徒。一仏乗依拠。
終地の禅定を重視するが、多神教的であるアニマ・魂を尊重したい。また、自我の現実世界での役割も重視したい。
リベラル。無党派大衆運動を支持します。
会社員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
FC2カウンター
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。