スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ダイモーンとヒトラー

ダイモーンとヒトラー

ヒルマン著『魂のコード』には、「ヒトラーの習癖には彼が彼のダイモーンと一体化していた、ないし憑依されていたことの証拠を見いだせる。」
「どんぐりは、警告を与え、守護し相談にのり、導き、呼びかける天使であるばかりではない。どんぐりはまた、死に神のような力をふるう。一九四四年の暗殺未遂のおりにも、地下壕の最後の日々ですら、どんな状況でも恐れを知らぬと報じられたあのヒトラーを夜中に震え上がらせ、脅えさせたのはその力だ。」
また、ヒトラーの絶対に正しいという完全な確信はそれが要因となっているといいます。

 このことは、原始仏典のいう終地の絶対の確信と通じるものであることがわかります。宗教と狂気は紙一重であることがこのことからもいえるでしょう。それは両刃の剣ということになります。その自覚がないことは恐ろしいことであることがわかります。玉城康四郎のいう終地を実現し、ブッダのなったつもりが、ヒトラーと同じような誇大と絶対の確信を持ち、死神のような残虐性を顕わにし、人々に襲い掛かることは十分にありえることになるでしょう。世界平和のためと思い、行動することが、実は、世界を破滅へと導こうとしていることにもなりかねないということが考えられるでしょう。

 ヒルマンは悪魔主義を「ダイモーンのかかわりの失敗から生まれる。人はあたりまえの人間の限界を否定して、ダイモーンのもつビジョンを満たそうとやっきになる。―言い換えれば誇大妄想が生み出すのだ。

 この悪魔主義に陥ることを阻止するには、ヒルマンは「心の弱さとダイモーンの強さ、超越的な召命と召命を受けたパーソナリティの間のバランスを正すことに中心がなる。」「必要な心理的課題は「グロウ・ダウン」なのだ。
「グロウ・ダウン」とは人格の中心点をダイモーンのもつ単一眼的な自我中心性からあたりまえの人間性に移行させ、拡大に向かう超越への呼び声を、この世、この世界の要請へと着地させることだ。

 このことは、『十地経』の無生法忍を実現した者に対して、諸仏がまったき涅槃に入ることなく、まず三界を観察せよという指示や、『法華経』の終地を実現した舎利弗の誤りを竜女が正すことに通じるものです。

 自分自身を見失い、ダンマのもつビジョンを満たそうとする利他的な行動は、誇大妄想による行動であるということを意味するでしょう。それは如来を習うどころか、意図はないとしても、ヒトラーに習うことになってしまう可能性が十分あるでしょう。たとえ、極端な悪は行うことがないとしても、不適切な行動による害悪を撒き散らしながらも、それに気がつかない愚行を行うこと十分考えられるでしょう。何度も強調するように、自分自身を見失わないことがまず何よりも重要ということができるでしょう。

(5年まえに書いたもの)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パン

Author:パン
玉城康四郎を尊敬する無宗派大乗仏教徒。一仏乗依拠。
終地の禅定を重視するが、多神教的であるアニマ・魂を尊重したい。また、自我の現実世界での役割も重視したい。
リベラル。無党派大衆運動を支持します。
会社員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
FC2カウンター
リンク
QRコード
QR
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。