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WCRP運動と庭野日敬

島薗進・宗教学とその周辺 心なおしによる平和――現代日本の仏教平和主義――より。

前回の続き。その趣意。

第二次世界大戦後の日本の宗教界は、宗教協力と平和運動の双方にたいへん熱心に取り組んだ。
その理由は、被爆国としての自覚と戦前の宗教弾圧の経験から、信教の自由を守るために他教団との団結の必要性を感じていたからである。
このような背景の下で、二つの宗教協力団体が形成された。ひとつは新日本宗教団体連合会(新宗連)であり、もうひとつは、日本宗教連盟である。新宗連は後に日本宗教連盟に加盟。日本宗教連盟が日本の宗教協力運動で大きな役割を果たしていく。
立正佼成会の庭野日敬は、こうした宗教協力と宗教による平和運動のほとんどすべてに積極的に参加し、強力な組織力や財政力を背景に精力的な行動を行った。

庭野日敬(一九〇六ー九九)は在家仏教の新宗教教団、霊友会に入信するが、法華経を尊びながらも、その学習を軽んじた霊友会の指導者に従うことができず、独立して、一九三八年、立正佼成会を設立した。

霊友会、立正佼成会、創価学会はともに仏教系の新宗教であり、在家信徒自身が日常生活の中で仏に近づくことを目指そうとする「在家仏教」である。

「法華経や日蓮の伝統を引く新宗教教団は、苦しんでいる人々、困窮している人々、悩んでいる人々に手を差し伸べ、ともに助け合って生きていく人生を理想とする。それは日々の暮らしの中での利他的な倫理性としても現れるし、熱心な布教活動として現れることもある。多くの教団では、さらにそこに国民の、また人類の社会生活全体への貢献という目標が加わることになる。立正佼成会はこの三つの分野のすべてに熱心に取り組んでいる代表的な新宗教教団である。」

倫理的利他と布教と人類貢献の三つのすべてに熱心に取り組んでいる代表的な新宗教教団が立正佼成会であるという。

庭野は宗教協力において新宗連の結成に貢献し、その後の新宗連で常にリーダーシップをとり続けていく。それにとどまらず、日宗連をはじめとするその他の宗教協力運動にも尽力を惜しまなかった。

このように多面的な社会活動、政治活動を行うという点では、創価学会とよく似ているが、創価学会では他宗教を批判する排他性が際だつのに対して、
「他宗教も根本には同じ精神をもっていると考え、他宗教との融和の姿勢を重んじ、積極的に協力して人類社会の改善を目指そうとする点で対照的である。」

「創価学会はWCRPの運動や他の宗教協力運動にまったく関与せずに、単独で平和運動や社会活動を進めている。」

「WCRPの運動や他の宗教協力運動には、他にも多くの教団や個人が協力したが、立正佼成会と庭野日敬の尽力がなければ、それらはずっと小さなものになっていたことだろう。」

(つづく)
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パン

Author:パン
玉城康四郎を尊敬する無宗派大乗仏教徒。一仏乗依拠。
終地の禅定を重視するが、多神教的であるアニマ・魂を尊重したい。また、自我の現実世界での役割も重視したい。
リベラル。無党派大衆運動を支持します。
会社員。

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